2023年ベスト
今年やり残したことがあることを自覚しながら、もういいでしょ的大掃除とインスタを眺めてこの時間に。
今年は労力を掛けて実ったことがあり満足度が例年よりも高く、年末独特のわさわさ感が少ない。
が故にもういいっしょと自分を甘やかした12月。
せめて最後に、人に話せる趣味に仕上げたい『飲食店開拓』だけは手をつけておこうと思い、今年の『美味しかった』を思い出しながら書いています。
2021年から本格的に始めた飲食店開拓。
訪問した全軒をGoogleマップとメモに残し、その中でも思い出に残ったお店の『美味しい+α の記憶』を共有すべく、不定期でその時の心情と共に書き残しています。
今回は2023年に新規開拓した194軒の中から、美味しかったお店、また行きたいお店、印象深かったお店、仲良しに教えたいお店、本当は教えたくないお店、などなどをまとめます。
読者の2024年の1000回を超える食事の内、たった1回でもこのブログを通して『美味しい』を共有できればなと思います。
◆Na Camo guro@中目黒
今年のベストオブベスト。
分かりづらい入り口、扉の先にあるギャップ、雰囲気とホスピタリティ、全てが私好み。
鴨肉料理のコースにワインのペアリングという、そういうのが好きな層にはたまらない組み合わせの大人なお店。
2回目のデートや、夫婦のちょっとしたお祝いや労いにピッタリと思われるお店に野郎3人で突撃した良い思い出。
元々友人のオススメで、おいおい良いとこ行ってんなあと感じたこのお店は、私が同じように思われてもいいので読者に共有したい素敵なところです。
◆THREE TEA CAFE@自由が丘
コーヒーが飲めないスイーツ好きの私はお紅茶派。
ここは紅茶に限らず、色んなお茶とジェラートが楽しめる、ティー勢に強くオススメしたいお店。
ポットとカップにお茶の説明書きが付いてきて、『香り・コク・渋み・甘み・旨み』がどのくらいかが一目で分かるのも楽しかったです。
スイーツではなくお茶がメインと思いながら飲むと、『うん、なんとなく分かる』くらいにはなるのでは。
◆湯浅@三田
個人的にコスパや雰囲気が良いお店をお気に入りにしがちなのですが、ここは激推しの居酒屋。
何を食べても美味しくて、あの味をもう一度部門では堂々の1位。
とうもろこしの唐揚げ(だったかな)が特に美味しくて、また来年の暑い夏に、サラリーマンのおっさん密度が高いが故にそこまで涼しくない店内でキンキンのビールを飲みながら「うまい!」を連呼しに行きたいです。
◆森の巣箱@今帰仁(沖縄)
沖縄県北部は今やカフェ激戦区。
観光ガイドに載っていたりSNSでバズっているお店はどこもレンタカーでいっぱい。
ここはそれらに比べると落ち着いていて、隠れ家的な本当は教えたくないような、これ以上バズってほしくないカフェ。
夕方に行くと(売り切れメニューも多いかもだけど)最高のチルタイムを過ごせるので旅の中休みにオススメです。
◆特急鶏蕎麦 竜介@土浦(茨城)
今年のベストオブつけ麺。
濃厚めでやや甘めなつけ汁がたまらなく美味しくて、〇〇のためだけにドライブをするならもう一度ここ。
東京進出した時は古参ぶろうと思います。
また、改めて友人知人の『美味しい』はどんなネット情報よりも有益だなと思いました。
持つべきは美味い店を知ってるその土地の外回り営業マンだな。
◆Bay Side Bistro 1-1@日本大通り
横浜ではなく『横濱』にあるここは店名の通りベイサイドを見渡せる贅沢で素敵なお店。
雰囲気だけでなく創作中華料理はどれも美味しく、総じて思い出に残ったお店。
敢えてツレともう一度一緒に行きたくなる。
馴染みのあるよく知っているエリアの知らない顔を味わえるのが開拓の面白さ。
一つ目のNa Camo guroはカッコつけて前情報無しにお連れするのが良いと思うのに対し、ここは肩肘張らず大切な人と一緒に「わ〜〜いいね!」と楽しんでほしい、そんなお店です。
年末、久しぶりに会う人たちと近況報告をし合い、皆それぞれ進んだり立ち止まっていたり、笑っていたり悩んでいたりしていて、それを聞いて嬉しく思ったり羨ましいと感じたり、少し見栄を張った後辛い気持ちを吐露したりと、良い時間を過ごすことができた。
それを演出したのは間違いなく良い雰囲気・絶品料理の数々・気持ちの良い接客だと思う。
年の瀬まで営業しているお店、グレイトなお店選びをしてくれた仲間に感謝。
来年の1軒目はどこにしようか、今年最後の食事をしながらGoogleマップに潜って探そうと思います。
ぜひ、来年も新規開拓にお付き合いください。
ぜひ、来年も皆さんの美味しいを共有してください。
良いお年を。
【タイ料理@糸島 - 福岡】ドゥワンチャン
時が経つのが早いと感じるのは前回の○○から今回までが単純に長いからだ。
何かをコンスタントにし続けられる人は時の流れを無駄に長く感じることなく生きているのだと思う。
だからか、実際そういう人は若々しい。
一方でその見た目の割に経験や知識が豊富で、自信と余裕が感じられる。
スゴイ人だなと思う。
私が「前回の記事」からコンスタントに更新しなかった理由は転職活動をしていて余裕がなかったからですが、おかげさまで無事退職手続きまで終え、やっと書くことを能動的にしたいと思えるようになりました。
余裕がないとか言いつつ、しっかり飲食店の開拓は今年も順調にオーバーペースで、今日時点で140軒を超える新しいお店で美味しいを享受している。
勤務地と住居が変わったことで、今後も開拓は加速待ったなし。
またしばらくは余裕がなくなり、「スゴイ人」のようにコンスタントには書けないと思いますが、美味しいを文章で共有するところまでが私の趣味と言えるよう細々と続けていきます。
◆ドゥワンチャン@糸島
第二の故郷の福岡に転職の報告に行った際、後輩たちが連れていってくれた素敵なお店。
福岡市内から車で40〜50分のドライブに最適な場所、糸島。
今回のお店は、カフェや観光地が並ぶエリアをさらに西に進んだ先の二丈という場所にある。
ビーチに面した平屋はなんと、タイ料理屋さん。
今思えば建物がこだわり過ぎてなくて良かった。
タイ現地でローカルフードを食べるときは大抵着飾っていない屋台だし。
タイ風を押し出し過ぎず、あくまで糸島の風景に調和する外観なのがまた好印象だった。
テラス席もロケーションを最大限に活かしていて、海外バケーションかと錯覚すること間違いなし。
みんなでシェアハピして色々食べた中でも、衝撃的に美味しかったのが、
『大海老のレッドカレー』。
土鍋のような器で運ばれ、蓋を開けた瞬間、「あ、これ美味いやつだ」と脳が認識し、真剣に食べてやるぞという姿勢に変わる。
見た目ほど辛くなく、マイルドさとすこーし感じる甘さが絶妙。
なんてったって大海老の出汁と香りが良い感じすぎちゃってスプーンが止まらない止まらない。
一見オイリーだけど、そこまでではなく、むしろ味が薄いタイ米にマッチしてスプーンが進む進む。
最後の一滴まで美味しくて、今まで食べたこの手のカレーで一番だった。
普段は食べないパパイヤとかも食べちゃって、タイのビールまで飲んじゃって、調子乗っちゃって、視界の端は空と海で青く、あ〜ここはパタヤだったか〜とバグっちゃって。
良い時間と空間だった。
私が『帰省』するたびに後輩たちがおもてなしをしてくれる。
私も古い情報かもしれないけれどお気に入りのお店やデートに使えそうなお店を共有し、異動になる前に少しでも福岡ライフを充実させてほしいと願っている。
与え合える関係は楽しいだけではなくお互いの人生を豊かにすると思う。
感覚的には「与える・貰う・返す」というより「トレード」に近い。
全く見返りを求めていないというと嘘になるけれど、基本的に倍返し合いが続いている良い関係性である。
今回受け手の私は、後輩が私を良いお店に連れて行きたいと思ってくれたその気持ちが嬉しかった。
中身(モノ、金、情報、etc.)は重要ではなく、やはり気持ち。
時間を割いてくれたり考えてくれたりしたことなど、気持ちがないとできないことがたくさん感じられて心も満タンになった。
(もちろん中身も上記の通り最高だった)
有休消化期間で大切な人たちに会うことができ、多くの人生観を見聞きできた。
こちらの相談に乗ってもらったりもして考え方が豊かになった。
そのうえで、改めて私は与えられる人になりたいと思う。
ただ、いつ死ぬか分からず、環境が移り変わる中で、有限な時間とお金と気力をどこに注いでいくかは自分の意思で選択していかなければだ。
さらに言えば、注いでいく対象を選択したら、優先順位も考えて行動に移さなきゃな、とも思った。
まずは親孝行だな。
文頭から読み直し、おいおい「前回の親孝行」はいつだよ、となってしまった。
転職を機に、時が経つのが早いと感じないよう、丁寧に生きたいと思う。
さて、次回のブログはいつになるやら。
【親子丼@甲斐大泉】中村農場
一人旅をするようになった。
そして一人旅が上手になってきた。
はじめは仕方なく、それでも少しずつ、人生という意味でも旅行という意味でも限りある時間をどう充実させるか考えられるようになり、今や(今書きながら)ハンバーグと山梨の地酒ワインで堂々と優勝しているほどである。
毎年この時期に連休を取り、その時のモヤモヤを温泉とお酒に浸りながら自問自答する。
アラサー独身としては120点のようなことをしている。
一昨年は箱根、去年は琵琶湖、そして今年は山梨県の甲斐大泉温泉。
標高1000メートル超えの露天風呂 × 星空が決め手で、今のところ天候は味方してくれている。
一通りレジャーを楽しんだ後は、今年の持ち物(もやもや)と戦うつもりで、そのためにしっかりと美味しいものを食べてきたので書き留めておこうと思います。
◆中村農場@甲斐大泉
卵大好き鶏肉大好きの私がそれを見つけたらほぼ確実に頼んでるでしょう。
親子丼を看板メニューにしている、中村農場の食事処に行きました。
土日は整理券を配るほど人気だそう。
受付の発券機はLINEに対応しているし、食券とかセルフサービスとか立地と外観にしては合理的な感じ。
趣を感じたい方は受ける印象が微妙かもです。
オシャレさや好立地で押しているわけではないのでそこら辺は全く気にせず、うんめぇ親子丼を純粋に楽しみました。
サイドで唐揚げも付けちゃった。
ここの親子丼は素材本来の味を存分に味わってもらうために敢えて野菜を入れず、親と子だけで提供しているそう。
そのこだわりを食べ終わる頃に見つけたのは痛恨の極み。
美味しいけどなんか足らないかもと思ってたら、敢えて足してなかったわけで、それならそのつもりで頂いたのに、、と悔しんでました。
つまりまた来よう。
たしかに、玉ねぎの甘さとか三つ葉の苦味がないことで、卵の濃さとか鶏肉の旨み(?)は際立ってた気がする。(残り3口全力でお店のこだわりを感じようとした)
一方で、シンプルの良さを本当に理解しているかといえば、まだまだ30ちゃいの私はあの文章を読まなければ割とただ空腹を満たしただけに過ぎなかったと思う。
中村農場は Simple is the best! ということですが、私はシンプルに I like both! という感じ。
そういった意味で、人気だからというだけで休日に並んでまでしてやっとありつく親子丼としては、難易度が高めなのかもしれない。
良い物こそ空いてる時に並ばず、「並んだのにバイアス」が無い状態で食べるべきだなと5000回目の再認識をしたのでありました。
隣接しているお土産屋さんで大好きなプリンと燻製煮卵も買って、一人旅は彩り増し増しに。
硬めプリン最高!
一時は天候不良を考慮してキャンセルも考えたけど、この時期に行くことが自分の中で大切で、行くと決めたらちゃんと充実させるのがモットーで、今のところ全て順調。
ちゃんと見てくれているのだと実感する。
2023年1月27日も良い日にする!なる!
さ、露天風呂 × 星空へ行ってまいります。
【ベーカリー@名古屋】つばめパン&Milk
これはこのパン屋さんのために弾丸で名古屋に行った、思い出深い話。
過去一どうでもいい話なので前談は読み飛ばしていただいて。
ある木曜日、週末ヒマだなと思いながらTwitterを徘徊していると推しの小さいイベントが名古屋で開催されることが分かりました。
(ちなみにその日の夜は推しのライブリピート配信)
はて、このために行くかな (推し活のボーダー) 、でもヒマだな、を繰り返した結果、美味しいものも食べに行けばいいんだ!と自己納得に行きつき、更にその時は頭が冴えていました。
名古屋は言わずと知れた独特な美味しいが詰まった都市。
選択肢がたくさんある中で何故パン屋さんなのか。
それは推し自身がテレビ番組で推していたからである。
推しの推しはまさに掛け算。
美味しいに決まってるじゃないか、と。
なんとも単純で、明快で、それでいて旅に一貫性が出ることに喜びを感じ、オタ仲間を急遽誘い快諾してもらったのでした。
◆つばめパン&Milk@名古屋
名古屋市内に本店があるこちらは、観光客のみならず地元の方にも人気なようです。
イートイン予定でお店に向かって歩いていると、まだ近づく前から見える長い列。
日曜日14時頃で1時間以上待つであろう人気ぶりでした。
それもそのはず、一番人気のオムレツサンドはオーダーが入ってから丁寧に作られ、出来立てが提供されるとのことでした。
会計後に受取時間を伝えてくれるので軽くお散歩で美味しくいただくウォーミングアップも可能です。
卵料理が大好きな私は箱を開けた瞬間にオムレツサンドがキラキラ光って眩しく見えました。
なんてこったい、こりゃ、美味いだろ、と食べる前から圧倒してくるビジュ。
私はコテコテの映えを強調しているものはあまり好きじゃないですが、これはシンプルに美味しそうで、今年の見た目部門1位に選びたいと思います。
もちろん書き残すほど味も最高。
パンはハニー系の甘めテイスト、オムレツはたっぷりチーズ、そしてマスタードがもたつきを整えてくれて、最初から最後まで美味しかったです。
何度か唸った。
とにかく美味しかった。
一口食べて、
「(もぐもぐ...) ンンん!!、、ンン!」
てなるのは年間何回あっただろうか。
今年もあと数週間。
毎年開拓したお店を見直し、ジャンルごとに一番を決めているのですが、間違いなく見た目部門は「つばめパン&Milk」。
ベーカリー部門のダブル受賞もあるかも、、?
また一つ美味しい記憶を思い出したことで、もう一回くらい他のジャンルの一番を書こうかなと思っています。
ちなみに本弾丸旅の連れもオムレツサンドに満足されたようで、夜は二人で気合を入れて配信ライブを楽しみました。
遊びも全力スタイル、2023年も継続します!
【鰤しゃぶ@福岡 春吉】喜々
飲食店を開拓する前に、まず気になるお店を探すステップがあるわけですが、「お、このお店は良いかも」と反応する条件の一つに「こだわりを持っていること」があります。
食材、調理法、看板メニュー、などなど。
一つを極めるということは、言い換えればそのお店が何を楽しんで欲しいと思っているかということ。
開拓マンとしては事前にそれが分かるとウキウキするし、いつか行こう!と行きたいお店リストの中でも優先度も上がります。
久しぶりに書く美味しい記憶は、高い自己満足を書き起こしたいと思って残すものです。
ぜひ読み飛ばしつつも、写真と場所は見ていただけたらと思います。
◆鰤しゃぶ 喜々@春吉(福岡)
10月初旬、第二の故郷である福岡に遊びに行った際に、前日夜中まで飲んだ後のモーニングで訪問しました。
まず朝空いてるの!?というところに驚き。
しかも予約必須という良いお店感プンプン。
春吉は福岡の中でも美味しいお店が多く立ち並んでいる少し大人なエリアで、こちらもメイン通りから中に入ったところにあります。
味のある外観。
朝は店主がお一人でやっているようで、平日ということもあり非常に落ち着いてました。
鰤しゃぶセットを待ちながら、八女茶でカラダを目覚めさせたところ、ご当地のお茶ってこんなに美味しかったのか!と静かに興奮しました。
20代前半ではわざわざお茶を頼まなかったなと思うと、食の楽しみ方も少しずつ大人になってるのかもと思います。
そして登場、美しいモーニング。
しゃぶしゃぶだけでなくお刺身としても楽しめる贅沢スタイル。
話は逸れますが、福岡旅行で食のオススメを訊かれたら間違いなく『お刺身』と答えます。
もつ鍋でもラーメンでも明太子でもなく、お刺身。
何が良いって、味、一切れの大きさ、盛り付けの多さ、安さ、全てが東より優れていると思います。
何より味がガツンと来るのです。
伝われ、、伝わらないよな、、、食べてほしい。
話を戻して鰤しゃぶですが、優しい。
一言、やさしい。
あくまで予想ですが、1人用鍋がよかったのかなと思います。
大きい鍋に比べて染み出した味が逃げず(薄まらず)に野菜に浸透していく感じ。
朝から開けてる理由が分かりました。
そして書き残す決め手、〆の雑炊。
しゃぶしゃぶした出汁で作ってもらうそれは書くくせに言い表せないものでした。
店主曰く、雑炊を食べるために来るお客さんもいるのだとか。納得。
何度も言うように、朝にいただいたのが大正解でした。
あーまた食べたい。
店主から『本当に鰤って美味しいよね』感が伝わってきて、こだわりを持ってお店をやられてるんだなーだから美味しいんだよなーと最後の八女茶を啜りながら思ったのでした。
【バー@神泉】BARすがはら 渋谷別館
20歳そこそこの頃、30歳になる頃にはもっと大人になっていて、行きつけの店やバーがあるんだろうな、と思ってただろうな。
そんな大人もいるだろうけど、私はそうはならなかったし、別に行きつけが無いことに対して何も感じていない。
その代わりたくさんのお店を見つけて開拓することが趣味になっていて、少しずつ周りにそれを知られるようになって、オススメを教えることで間接的に美味しいを共有できていることに喜びを感じている。
という前置きを書いておきながら、ここは行きつけてみたいと思ったバーのことを書きます。
◆Bar すがはら@神泉
好きなお店が集まっている街やエリアはどこかと問われたら、今年は神泉と答えます。
渋谷を敬遠しているせいで未開拓でしたが、足を踏み入れたら良いお店が多いこと。
2, 3軒は書けるので気が向いたらそれらも。
ここのバーは通りに面しておらず、少し分かりづらいかもしれません。(そこが良い)
パッと見民家のような日本家屋の中に数軒飲食店が入っていて、その奥にあります。
店内は想像より広く、テーブル席も複数あってバー初心者向き。
値段もバー平均価格だと思うので変な心配はいりませんでした。
バズってる感がなく落ち着いていて、少しドキドキする立地、カジュアルよりだけどちゃんとバーの雰囲気、背伸び不要の価格、全てがちょうどよいお店です。
これはデートで使うしかない。
裏を返せば、二軒目で利用するグループやカップルも多そうなので、バーテンとしっぽり飲むような、または「あの子に一杯差し上げて」「あちらのお客様からです」のようなバータイムを過ごしたい方は合わないかもしれません。
まあ経験として、三十代として、一度行ってみても良いのではないでしょうか。
書いたらまた行きたくなってきた。
……先ずはデートの機会を作らねば、、
20歳のわたしよ、こんなんでいいですかね?
40歳のわたし、まだ青いですかね?
年齢や時代の流行りによってどんな風に食を楽しむかは変わっていくけれど、何歳になっても美味しいを共有する喜びを忘れないようにしよう。
そして仮にマズくてもわざわざそのことを発信しない大人でいよう笑
【焼肉@赤坂】おやじのおとうと
酒は人の本性を呼び起こす一方で、美味しいものは人の気持ちを和らげる、という話を書きます。
私には尊敬できる先輩がいて、その方と盃を交わしながら熱い話をする(聞くのがメイン)ことがよくあります。
その方と赤坂に居たのでいつも通り夕食選択権を行使し、ずっと気になっていた焼肉屋さんに行きました。
◆おやじのおとうと@赤坂
赤坂の焼肉だなんてお高いんでしょう?
と思いきや、7品+つまみ+適度なお酒で一人9,000円ほど。
身構えておけば、たまになら、せっかくなら、いける価格帯だと思います。
何より美味しいので。
飲食店が立ち並ぶ通り沿いの地下1階にあり、少しの分かりづらさが程よい客層を保っている気がします。
特徴的なのがオーダーの仕方。
予算やお腹の空き具合、滞在時間をベースに基本的にお店のおまかせコースになります。
店員さんが丁寧にシステムを説明してくれるし、これは食べたい!というものがあればコースに入れてもらえます。
一皿ずつどうやって食べたら最高に美味しいか説明があり、物によっては店員さんが焼いてくれました。
各皿一人2枚ずつ食べられるように盛られており、薬味も複数あるため味変も楽しめます。
毎度書いている通り、詳しくどう美味しかったかはボキャブラリーが足りないのでぜひ体験してみてください。
こちらはホルモンが売りで、上ミノなどが眉間に皺が寄るくらい美味しかったです。
あとレバーが大好きなのですが、苦手な人もここのレバーはいけると思う!(レバー好きの人が言うセリフランキング1位の表現しかできず申し訳ないですが)
もちろん他のお肉もうまいうまい言い合ってました。
敷居が高すぎず低すぎない感じで雰囲気もヨシ!
会社の同僚や上司とも行けるし、何回めのデートでも使える感じでしょうか。
あの辺りでお肉食べたいなーとのリクエストがあったら一番に思い浮かぶお店となりました。
さて、冒頭に書いたことですが、要約すると焼肉が美味すぎていつもぷりぷりしている先輩がニコニコだったという話です。
※陰で悪く言うのは好きじゃないので、以下、1/10くらいにライトに表現していきます
その先輩は、いつも他人の改善点によく気づき、それを私に共有してくださいます。
お酒を飲むと多くの時間をそれに割くほど熱心な方です。
言っていることは論理的で大抵正しく、こちらは「そうっすね〜」と返す時間です。
大前提として、悪口ではなく事実を述べているのだと。
会話に花が咲くという表現と、不毛な時間という表現が見事な対比になっていることに気付かされます。
誘われて、行くも行かぬも自分で決めているので、この状況に文句があるわけではありません。
ただ、いつかこの傾聴が役に立つかもしれないというモチベーションで時間が過ぎるのを待つことがある、、というだけです。。
それが今回、おやじのおとうとに行って、いつでもそういうわけではないことが分かりました。
お酒はいつも通り飲みつつも、お肉全てが美味しくて、意識がお肉に向くわけです。
私も煉獄さんばりの「ウマイ」を連呼するし、いい具合に店員さんがお肉を焼きながら絡んでくれるのでテーブルの雰囲気がずっと良い状態でした。
いつもと何が違っていたのかは明白で、美味しいものを食べていたかどうか。
誰だって自分自身に何か抱えていたり他人に思いがあったりする中で、お酒は良くも悪くもその隠れている部分をオープンにしてしまう。
一方で、飲みニケーションをしつつもそこに美味しいものが加わるだけで幸福度が増しその場が明るくなる。
いつもは早く過ぎてほしいと思う時間が、思い出にすらなってしまう。
焼肉、お前すげえよ!
おじさん世代は、若者は飲みニケーションをしない、何を考えているか分からないと言う。
そんな諸先輩方に(自分はこうならないぞという戒めも込めて)一言。
若者を誘う時くらい経験と財力を活かして美味しいお店に行きましょうや。
諭吉一人の力を借りるだけで20も離れた子と関係を良くできるなら安いもんでしょうよ。
若者世代は、自分の時間をわざわざおじさんの話を聞くために使いたくないと言う。
そんな生きづらさを抱えている後輩達に30歳からアドバイスを。
お店選びは全てのチャンスだ。
自分が行きたいお店も、自分じゃ高いと感じるお店も選べるし、美味しいものを食べられて、さらに「良い店知ってるな〜」と仕事よりも何倍も手軽に評価される。
ちょっとの時間と労力で、コスパよくステップアップできることを知ってほしい。
とにかく、「何の話をすればよいか分からず結果的に武勇伝を話しちゃう人」と「興味の無い話を聞かされるという側面しか見えていない人」は、美味いものを食えばよいのだ。
「これ、美味しいな」「っすね!」
それでいいのだ。